年末ぎりぎりの「宝くじ的」大型助成金 - 研究開発系補助金のスペシャリスト アライブ ビジネス

HOME > コンサルタントの視点 > 年末ぎりぎりの「宝くじ的」大型助成金

年末ぎりぎりの「宝くじ的」大型助成金

2011/12/27

2011年の最後に年末のご挨拶だけ、と思ったのですが、ぎりぎりになって大型の助成金の公募が始まりました。

やはり第3次補正予算の一つである「イノベーション拠点立地推進事業」という、上限額が50億円という超大型事業(総予算が265億円とのこと)です。

急速に縮小しつつある国内における研究開発投資をテコ入れするという目的が掲げられていますが、大変なボリュームです。

助成金による研究開発の経験がある人はおわかりの通り、通常は年間1千万円でも使い道を最後の1円まで証明する伝票をしっかり管理するのは大変なことです。

ですが、今回の助成金は上限額が助成率1/2で取れた場合、最長でも2年間に100億円使い切らなくてはいけないという、中小企業といってもそれなりの体制を持つ企業でないと対応できない規模です。

使い道は「実証研究、試作品製造又は性能・安全性評価、若しくは製品の製造を行うための設備等の整備(または開発)」となっているのですが、実際には生産ラインごと工場を一棟建設するような計画が対象となるようです。

採択されれば中堅企業といえども個人にとっての宝くじ程度のインパクトはありそうですね。

本記事は2011/12/27時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。

季節の俳句

炭竈に 塗り込めし火や 山眠る (松本 たかし)

あまり寒いので、少し温かみのある句を選びました。
この大変な1年、直接被災した方はもちろん、そうでなかった方も色々な思いのこもった年の瀬かと思います。

どうか良いお年をお迎えください。