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ついに公募開始「ものづくり補助金」

2015/02/16

早ければ年末にも公募開始かとうわさされた平成26年度補正予算による「ものづくり・商業・サービス革新補助金」、通称“もの補助”の1次公募が、やっと始まりました。総予算1,020億円、年間採択件数1万件以上という、今年の経済産業省の目玉事業の一つです。

ふたを開けてみれば公募期間が2月13日から5月8日までの3か月近い長期間公募で、昨年と違って公募期間中の2段階締切も設けられていません。申請する人にじっくり時間をかけて申請書の内容を練ってほしいという経済産業省側の意図があるのでしょう。

これを裏から眺めると、一時期に大量の申請書が集中しても短時間に審査を行う体制ができたということかと思います。昨年まで3ヶ月余りの審査期間が必要でしたが、今回は公募要領の【募集期間】の記事に「6月中を目処に採択を行う予定」と書かれているのはその自信の表れでしょうか。

昨年との違いをあげればいくつかあります。列記すれば、

  1. 上限1500万円であった「成長分野型」事業の消滅
  2. 「共同設備投資」事業の新設
  3. 「革新的サービス」におけるガイドラインの提示
  4. 「ものづくり技術」における【デザイン技術】分野の追加
  5. 上記3事業の各々に適応させた3種類の申請書フォーム
と言ったところです。

1.については上限が1,000万円となってしまい少々寂しいですが、より多くの企業を採択しようという考えでしょう。また、3.、4.については実際に応募する際の重要な留意点とも関係するので順番に少しく詳しく説明します。ただし1回のブログでは書ききれないので後半は次回ご紹介します。

まず3.「革新的サービス」におけるガイドラインの提示について。

このガイドラインとは経済産業省によって2月4日に策定された出来立てホヤホヤの「中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドライン」のことで、中小サービス事業者の生産性向上のための具体的手法が解説されています。

つまり「革新的サービス」で応募する人は、このガイドラインの手法に則った計画が申請書に表現されていなければ採択をされないということになります。

ガイドラインに書かれている手法の詳細については原本を見ていただきたいのですが、簡単に言えば1.付加価値の向上、または2.効率の向上のどちらかを目指すものであり、1.付加価値の向上については「誰に」、「何を」、「どうやって」実現するのか、また2.効率の向上については「プロセスの改善」及び「ITの利用」 について記載することが必要となります。

要するに「革新的サービス」で応募する場合ガイドラインという副読本(アンチョコ)があり、これに習って書きなさいということです。

これを役に立つ道具とできるか、または本来の計画を表現するのに足枷になるのかは事業の内容によると思いますが、仮に後者であっても資金を提供してくれる側の意図に合わせて工夫するという大人の知恵は必要かと思います。

次に12番目の技術分野として新しく「デザイン技術」が加わった「ものづくり技術」についてです。

関連資料を読むほどに正体が定まらない「デザイン技術」ですが、どうやらポイントと思われる要点が見つかりました。これについては次回説明します。

本記事は2015/02/16時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。

季節の俳句

薄氷の吹かれて端の重なれる (深見 けん二)

薄氷はうすらいと読むのでしょう。確認のためいくつかこの句の解説を探しましたが、「ハクヒョウではなくウスライ」と明記したものは見つかりません。でも音に出して読むと日が差した瞬間に溶けてしまいそうな繊細さが、「うすらい」の響きを選ばせます。