法人、個人、創業前!800万円の助成金
先週末の国会で平成24年度の補正予算13.1兆円が議決されたようです。これで前回お伝えしたNEDOの「イノベーション実用化ベンチャー支援事業」の実施は確定しました。
ただ、始まればご案内しようと思っていた経産省のもう一つの目玉、「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」(総額1,007億円)については今のところまだ公募が始まっていません。そこで今回はすでに公募されている東京都中小企業振興公社の人気助成金「中小企業応援ファンド」を取り上げます(都外の方は申し訳ありません)。
この助成金は、平成20年に始まって以降毎年春秋の2回公募が行われ、毎回着実に応募者を増やして今回10回目となります。なので、このコーナーでも何度かご紹介しており、実はこの助成金をターゲットとされる方向けのセミナーも開かせていただいたこともあります。
で、今回はこの助成金の特徴を踏まえた応募の心得と、助成事業が完了した後の「おまけ」について解説します。
まず特長ですが、一口で言って「ものすごく間口が広い」ということ。これは以前のメルマガの復習になりますが、株式会社はもちろんNPOも一般社団法人も、さらにこれから創業を計画している人までも対象となります。
さらにテーマが「都市課題解決」または「地域資源の活用」とされていることから、有り体に言えばどのようなテーマでも書き方一つで対象となってしまうという面もあり、毎回倍率は10倍を超えているようです。
と言っても、内情に詳しい人によると、「倍率10倍でも8割以上は低レベルで対象外」らしいです。つまり助成金をもらうために考えた事業プランでは難しいということでしょう。なので、応募の心得としては何より「志ありきの事業計画でなければ採択は難しい」ということです。
まず「事業として成功させて社会に貢献したい」との思いがあって、そのための資金を助成金から賄うという本来の形が特に求められる助成金かと思います。
さて「おまけ」です。この助成金だけではないのですが、採択されて無事に事業期間中の計画を遂行し、完了検査を通過すれば、同じく東京都中小企業振興公社が年間を通じて実施している「市場開拓助成事業」への応募資格がもらえます。
「市場開拓助成事業」とは、助成金を使って開発した製品やサービスの国内外の販路拡大を行う際に、その費用の1/2、最大300万円まで助成してもらえるという事業です。
国内外の展示会や新聞雑誌での広告などの費用が対象になりますので、広告宣伝が必要な事業の場合は結構使い手のある助成金です。もちろん100%採択されるわけではありませんが、採択率はかなり高いと言われています。
「志」が採択されて実を結べば、最大で総額1,100万円の助成金に繋がる事業です。
季節の俳句
柔肌の 内なる滾り 雨水かな (後藤 典雄)
雨水の季節は句のストックがなかったので、インターネットをうろうろしていたら、出会いがしらと言う感じでドキッとする句を見つけました。滾りは「たぎり」と読みます。若い句です。立春を過ぎ、啓蟄に向かう頃、雨水とはこういう季節であったことを思い出しました。
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