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試作開発をして海外進出に5000万円の助成

2012/10/15

今回は、海外進出を支援する「グローバル技術連携支援事業」をご紹介します。

この事業は3.11大震災の復興予算の性格が強い平成23年度の大型補正予算の中の1事業として産まれたものですが、今年度は通常予算のなかで枠が確保されたようです。

補助対象事業を簡単に言えば「試作開発」と「海外の販路開拓」を両方行う事業であること、及び複数の中小企業が連携して(連名で)応募する事業であることと言うことになります。

海外展開への支援ということで、実はすでに複数のお問い合わせをいただいていますが、残念ながら対象にならない場合が多いです。それは、ご自身では「試作開発」と考えていてもそれに該当しない場合があるからです。

実際の例はお話しできないのでたとえ話になりますが、国内で販売している加工食品をアジアに輸出したい人がこの支援事業で使いたいと考えた場合を想定してください。

その人は、対象国で流通させるためのパッケージデザインや現地国の制度に併せた食品表示を調査して「試作開発」し、展示会出展などの「販路開拓」する計画をまとめて応募しようと考えたのですが、残念ながらこの場合は対象外です。

経産省的には「試作開発」に技術的な要素を色濃く織り込んでいるのです。公募要領からその部分を引用すると、「機械・器具・装置の高度化、材料の利用技術の開発、製品の開発、生産・加工法の高度化、システム・ソフトウェアの開発等」となっています。

つまりたとえ話のように加工食品のような完成品のパッケージを変えるだけでは経産省的「試作開発」には当たらないのです。

個人的には、初めて海外進出を目指す企業が、日本の優れた製品をそのまま輸出する場合でも、難しいこと言わずに支援してあげれば日本のために良いのではないかと思いますが、恐らくそれはそれで既存の海外販路開拓予算とダブってしまうという内輪の事情があるのでしょう。

と言うわけでご紹介もものづくり系優先の事業ではありますが、海外展開は大きな飛躍のチャンスです。該当する製品企画等をお持ちの方は是非応募してください。

本記事は2012/10/15時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。

季節の俳句

金剛の 露ひとつぶや 石の上(川端 茅舎)

茅舎はその仏教性からよく「茅舎浄土」と言われますが、この句もその代表の一つでしょう。ぴんと張りつめた清廉な冷気を感じます。寒露の候にもっともふさわしい一句かと思います。

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