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ディープテック・スタートアップは早めに準備を!

2026/06/24

ディープテック・スタートアップ事業、まもなく公募開始コンサルタントの淡河です。今回は間もなく公募が始まる予定の「第10回ディープテック・スタートアップ支援事業(DTSU)」及び「第7回GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業(GX)」について、前出しの解説をお届けします。

これら2種は、NEDOによる研究開発型スタートアップへの支援事業の目玉事業です。GX事業の創設が遅いため公募回にずれはあるものの、両者は同じ公募要領を用いて公募が行われています。ここでは便宜上、2つの事業をひとくくりに「第10回DTSU/GX事業」と表記します。

ディープテック・スタートアップ事業の申請準備は早期に着手を

DTSU/GX 事業は、現在、2027年度の第12回公募まで日程が公開されており、次回の第10回公募は、8月上旬~中旬が締切予定です。

いまだ公募開始前ですが、本事業は早めの着手がお勧めです。それは、採択率低下の傾向がみられるからです。

「採択率の低下」から、なぜ早めに準備をしたほうが良いのか

第7回~第9回の応募総件数/採択総件数/採択率を並べてみます。すると、以下の通り採択率が約1/2に低下しています。
  • 第7回:82件/18件/21.9%
  • 第8回:100件/15件/15.0%
  • 第9回:99件/11件/11.1%

応募件数に大きな変化はありません。また、DTSUについては、原資が新規採択期間5年間にあてがわれた基金です。つまり、年度間の融通が効くものであり、予算が減らされた様子はありません。

すなわち、採択率が下がった主な理由は、評価が厳しくなりつつあるためと考えられます。今後、評価が甘くなる可能性は考えにくいので、今回も採択率は10%程度でしょう。

これに対応するため、応募される方には早めの対策をお勧めします。

評価厳格化の対策としてすべきこと

具体的な対策として、まず前回の第9回DTSU/GX事業の公募サイトの公募要領及び提案様式などの確認から始めます。

そして、公募要領の「7.交付決定までのプロセス (3)審査内容」(p23~24)の「②評価項目」に基づいて、現在描いている提案内容を見直します。いくつか例を挙げましょう。

審査内容の「評価項目」をクリアしていくために

「事業性評価」の面では、何より時間がかかるのがVC等、CVC、事業会社等伴走する関係者との調整です。当社の経験からも明言できます。調整が間に合わず応募を延期されたご相談者が多数いらっしゃいます。

パートナーVCの協力特に応募数の多いSTS枠では、やっかいなものがあります。「情報項目ファイル」というかなり手間のかかる書類作成です。これには「パートナーVC」の参加が必須なので、第一優先で取り組みましょう。

また、「技術評価」の面では知財戦略に基づいた差別化の項目が含まれています。可能であれば弁理士等の専門家の協力を得て検討を行いましょう。参入障壁としての知財戦略対策は、スタートアップ支援を目的としたDTSU/GX事業においては審査員から重視されるポイントの1つです。

「評価項目」には他にも多くの項目が記載されています。申請される方は、各項目を審査員からの質問ととらえ、提案様式の上にその回答を示すつもりで申請書を作成しましょう。それが、採択可能性を高めることにつながります。公募が始まっていない今の時期から着手して、時間を味方にしてください。

本記事は2026/06/24時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。

季節の俳句

夏至ゆうべ地軸のきしむ音少し (和田 悟朗)

「こんな句があるのか」と、若いころ驚かされた句です。作句の手法の1つに、大きな景を見せるという方法がありますが、その極みかもしれません。ISSから地球を見ているようで暑さを忘れます。作者が物理学の教授でもあったという情報はかえって余計なことでしょう。