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ものづくり補助金、公募開始

2019/03/04

2月18日付けで、平成30年度補正予算によるものづくり補助金(正確には「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」)の公募が公開されました。今回は締切が2回設けられていて、驚いたことに第1回締切が2月23日でした。公募開始から5日後です。

そして第2回となる最終締切は5月8日と、公募開始日から3か月近く先となっています。2週間に一度の本ブログにとってはタイミングが悪く、1回目の締切はすでに過ぎてしまいました。

「今回ちょっと情報が遅いんじゃないの」とお叱りを受けそうで誠に恐縮ですが、それにしても経済産業省はなぜこんなスケジュールを考えたのでしょうか?もちろん中小企業庁の事業案内のページには以下のような理由が記載されています。


早期審査プロセス(ファストトラック)の導入
締め切りを二段階にすることで、早期に事業開始を希望する事業者向けに、早期に公募を締め切って審査を行い、早ければ3月中にも事業を開始できるようなプロセス(ファストトラック)を導入します。


とは言っても公募開始から5日後の締切では早すぎるとのクレームが聞こえそうですが、今回の補助金については、年末の12月28日付けで行われたものづくり補助金運営事務局募集の公募要領の中に、ものづくり補助金本体の予告が含まれていました。

12月末に予告したのだから2月23日の締切には十分間に合うはず、と言いたいのかもしれませんが、もう一度予告を読み直しても概要のほかは本公募の時期に関する情報もなく、これで準備せよ、というのはかなり無理があると感じます。

公募要領を読んでみるとさらに疑問が広がります。本文冒頭にあたる2頁の「お知らせ」にある「第一次締切に関する注意事項」に以下の内容の説明があります。

「第一次締切で採択されなかった案件は第二次締切応募申請と併せて再度審査されます」・・・これだけ見ると「2回も審査対象にしてもらえる」と一瞬嬉しくなりますが、次の項目が問題です。

「第一次締切までに応募した事業者は、一度取り下げたとしても第二次締切に再度応募することはできません。」・・・つまり「第一締切に応募した申請書は内容を修正できないまま5月8日締切組と併せて評価される」ということです。

公募開始からわずか5日後の締切に応募した申請書が、片やほぼ3か月をかけ、しかも補助率2/3要件や加点要素を具備した申請書と同じ土俵で勝負させられることになります。この不利な条件を抱えても第一次締切に応募する人はわずかではないでしょうか?

では中小企業庁はなぜこのようなおかしなスケジュールを考えたのか?それはおそらく「補正予算」という条件により事業期間が本年12月までに完了しなければならないという制約のためと思われます。

即ち、これまでにあった「交付決定から事業終了までの期間が短すぎて設備の納期が間に合わない」というクレームに対するエクスキューズでしょう。言い方は悪いですが、形だけ整えたということです。

と、色々なことを考えたうえでの結論ですが、慌てて2月23日の締切に応募しなかったあなたは正解です。5月8日に向けてじっくり準備を進めましょう。

補助率が2/3となる経営革新計画先端設備導入計画の認定申請や、評価の際の加点対象となる生産性向上計画等の認定申請を並行して準備する時間もあります。というよりこれらの準備がないと採択は難しいかもしれません。

季節の俳句

挿し木すや八百万神見そなわす(前田 普羅)

挿し木のような自然物に関わる行為に際して生じる敬虔な感覚を、八百万の神々に見守られているという、いかにも縄文時代に通じる土着の肌感覚に共感します。季節は春。

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