補正予算で節電を!
2012年最初の記事は、第3次補正予算の概ね最後を飾る大型助成事業「平成23年度建築物節電改修支援事業補助金」をご紹介します。
タイトル通り研究開発や新製品開発ではなく、既設の建物の消費電力を削減するための設備投資への補助を目的としたものです。
内容的には既に何年かに渡って行われてきた「住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入事業」(建築物にかかるもの)という、例によって長い名前の助成事業と概ね同じ内容となっていますが、名前を変えただけあってその規模は大きく異なっています。
従来事業は平成23年度6月にもあったので、比較してみると、
今回の事業 | 従来事業 | |
---|---|---|
事業総額 | 150億円 | 40.8億円 |
工事実施時間 | 4月~7月(4か月間) | 8月~3月(8か月間) |
採択件数 | 500件程度の予想(平均額が前回と同じと仮定) | 124件(平均補助額3200万円/件) |
対象工事 | 民生用建築物の改修工事のみ | 民生用建築物の建替え・改修 |
対象設備 | 単体の設備でも可 | 空調と照明等複数設備の組合せ |
上限 | 5000万円 | 5000万円 |
補助率 | 中小企業:1/2(他は1/3) | 1/3 |
という状況です。つまり、およそ半分の期間に4倍程度の建物の節電工事を進めようという計画です。
いや今回は改修工事だけが対象のため一件当たりの費用が下がり、総件数はさらに多くなるでしょう。
今年の夏の消費電力削減に向けて省エネを進めたいビルオーナーにはありがたい支援策ですが、一番うれしいのはLED照明や省エネ空調を作っているメーカーとそれを設置する業者さんかもしれません。売り上げ拡大のビッグチャンスですから。
ところで対象となる「民生用建築物」というのは、なぜか工場や倉庫は含まれておりません。
過去の採択例を以下に記載しますので、ご自身やお取引先が関係する建物がないか確認してみてください。
「民生用建築物」採択事例
オフィスビル、スーパーマーケット、福祉施設、ホテル・旅館、病院、ゴルフクラブ、ボーリング場、官公庁施設、飲食店、スパ、マンションの共有部分、地域の複合施設、放送局、葬儀場、他
季節の俳句
一軒家より色が出て春着の児 (阿波野 青畝)
若いころは小さい子供がどうも苦手だったのですが、年のせいか最近は笑い声や泣き声を聞けば心が和みます。春着の児も奇声をあげているのでしょうか?
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