助成金申請書をレベルアップする方法
恒例になったNEDOによる「新エネルギーベンチャー技術革新事業」の公募が始まりました。
この事業の特徴は一昨年の4月に「1000万円から育てましょう」で解説したとおりフェーズAのフィジビリティスタディーからフェーズBの実用化、フェーズCの事業化へと段階を追って成長させていくところにあり、それは今も変わっていません。
今回は、この様に何年も同じ方針で続いているNEDOの助成金事業について少し違ったアプローチをご紹介します。つまり、過去データの有効利用です。
多くの助成金事業は採択結果がインターネットのホームページで公開されるのですが、NEDOは何年も前の採択結果とともに、その事業の審査に当たった審査員リストも公開しています。
しかも検索機能が結構しっかりしているので、少しコツがわかれば過去3年程度のデータはすぐに入手できます。ためしに「新エネルギーベンチャー技術革新事業」の過去データを見てみましょう。
NEDOのホームページ
↓
上部タブ:「公募・調達」
↓
「過去の公募情報(分野別一覧)」
↓
「平成24年度 公募分野一覧」
↓
「分野横断的公募事業」
↓
下から2つ目の「新エネルギーベンチャー技術革新事業」の最右端「平成24年7月10日」
こちらのページに入るとその時の結果が掲示されていて、一番下に採択者と審査員を表記したpdfが貼り付けられています。
このようにして平成23年から25年の記録を見ると、採択件数が順に21件、35件、10件と大幅に変化していることがわかります。このことから、この事業の予算枠が年によって増えたり減ったりしていることが推測できます。
平成25年度が減った原因は、おそらく「イノベーションベンチャー」という最高5億円/年の超大型事業のしわ寄せかと考えられますが、そう考えると今年も同じ事業の公募があったので、昨年同様狭き門かもしれません。今回応募される方は腰を据えてかかりましょう。
また「新エネルギーベンチャー」の審査員リストも、1年分だけでなく平成23年から25年までの3年間を眺めてみると、技術分野別の審査員のうち何人かは同じ方であることがわかります。
審査員にはやはり大学教授や民間研究所の上席研究員の方が多いので、毎年担当されている審査員についてはインターネットや著書を調べると、申請書を書くときの狙いどころなど見えてくるかもしれません。
応募準備中の方は締切りまであと3週間あります。激戦が予想される今年は、審査員の情報も利用して申請書のレベルを高め、必達を狙ってください。
季節の俳句
花種まく 土の眠りを覚ましつつ (古賀まり子)
種をまくためにわずかに掘り返した土から、湿った春の匂いがしたのでしょう。今年も春の土の匂いを感じる時期はすぐそこですが、目で文字を追って匂いを思い出すこのような句も良いものです。
-
いち早く補助金の最新情報を獲得するならメルマガ会員登録はこちら
無料のメルマガ購読を -
すぐに補助金のことを相談したい方は無料電話相談申し込み
無料電話相談で