助成金の上限と助成率の関係とは
予告が出ていた平成20年度下期分の
「ナノテク・先端部材実用化研究開発」が公募開始されたのでお知らせします。
このほかに7月18日付けで
「住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業」
の今年度2度目の公募が始まりました。
“ナノテク”の方はステージがⅠとⅡとに分かれていて、ステージⅠの上限額が7000万円で助成率100%(全額負担)、ステージⅡでは上限2億円で助成率2/3となっています。
さて今回は助成金に慣れていない方のために、上限金額と助成率の関係を説明します。(よくご存知の方は読み飛ばしてください。)
助成金の上限と助成率の関係とは
助成金の支払い時期については良く誤解されるのですが、原則は毎年3月の年度末にその年に助成事業のために使われた費用を集計し、その年度の実績報告とともに助成金管理部門に報告して、それが承認されてから支払いとなるので、支払時期としては毎年4月中~下旬ということになります。
さて、ここで報告された「助成事業のために使われた費用」に助成率をかけたものが支払われる助成金の額となります。ただし、その額には上限が設けられており、算出された金額がその上限を超えた分については支払いの対象になりません。
具体的な例で説明します。
年度の上限額2000万円、助成率2/3の事業を受託し、その年度の3月までにその事業のために支払った費用が予算をオーバーして3600万円となった場合、助成金の支払い対象となるのは3600万円×2/3=2400万円ではなく、上限の2000万円となります。
逆に使った費用が予算に至らず2400万円だった場合は2000万円支払われればよいのですが、そこはしっかりしていて、この場合は2/3の1600万円しか対象となりません。
やはり原資が皆さんの税金なので、使う方の理由で予算が増えることはまずないと考えてください。
ところでそもそも資金的余裕が少ないから助成金が欲しいのに、助成金が支払われるまでの今年度の費用をどうすれば良いのか?と思われた方もおられるかもしれません。でも、通常はその心配はご無用です。これについては次回ご説明します。
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