希少!福祉用具改良に1千万円の助成金
今回ご紹介する助成金事業は、今年度第2回目の募集となる「福祉用具実用化開発推進事業」です。多くの助成事業が5年前後で切り替わっていく中で、この事業は平成5年からほぼ途切れずに行われている珍しく息が長い助成事業です。
公募要領の事業概要で謳われているように、福祉用具は典型的な多品種少量型製品であるため大企業が参入しないニッチ市場であり、中小企業が頑張っている分野です。
しかし製品単価に占める開発費率が高いため、介護や福祉の現場からの需要があるにもかかわらず、助成金でもなければ中小企業も手が出せないというわかり易い理由があるので、予算の獲得が比較的容易なのでしょう。
今年度は第1回目の予算総額3200万円に加え、第2回目としてさらに3000万円が追加されたようです。
ところで今回の公募内容は少し変わっています。まずは今年の第1回目もそうであったように助成期間が3年ではなく、来年3月までの超短期であること。これともなって助成額の上限が1000万円になっています。
それに加えて事業内容が【実証試験枠】とされ、「既存の福祉用具に対して改良・改変を加え、利用者のニーズに的確に対応した福祉用具を開発する」ことが目的とされている点です。
これまで色々な助成金を見てきましたが、既存製品の改良費用に絞った助成金は初めて見ました。
また、デザイン性やエンドユーザーの評価が確実に行われるように、デザイナーや介護・福祉機関等の参加を条件としているところも特徴です。
まあ、既存製品に対する要望に基づいて改良を加え、デザイナーやエンドユーザーの評価により完成度を高めて、半年で1500万円使い、完成したら助成金が1000万円返ってくる(助成率2/3なので)と考えれば、かなりお手頃な予算かと思います。
季節の俳句
梨むくや 甘き雫の 刃を垂れる (正岡 子規)
初めてこの句を見たとき、なんだか目の前の事実を描いただけでピンとくるものがなかったのですが、不思議なことにこの季節に梨をむくと、必ず思い出してしまいます。わずかに涼しさを感じる朝の空気に触れながら梨をむくときの、手に滴ってくるなしの果汁のひやっとした感覚。
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