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文科省の助成金A-STEP参入、きっかけはスカウト!?

2012/07/02

今月末までA-Stepの「平成24年度第二回公募(FSステージ対象)」が行われています。

A-Stepを取り上げるのは3月に続いて今年2回目。前回は全ステージが対象となる公募だったので、中小企業が「本格研究ステージ」に応募する場合の注意点について説明しました。

今回はFSステージと言われるフィージビリティスタディのフェーズに限った「FSステージ対象」なので、この解説もFSステージに応募する場合の注意点をお伝えします(少しディープです)。

そもそも、教育を管轄する文部科学省は、過去、大学で研究開発された特許技術の多くが世に出ないまま埋もれてしまうという状況を何とかしようという発想から、多くの施策を試みてきましたが、はっきり言ってなかなか実を結ばなかったのです。

その反省から、生まれたばかりの発明(特許技術)が試作段階での検証を経て最後は事業として成り立つまでに成長させていく過程を各パーツに細分化し、どのようなパーツの組み合わせでも文科省の支援を受けやすくするために考えられた仕組みがA-Stepです。

で、今回公募中のFSステージは、特許出願した技術が実際に世の中に受け入れられるものか否かを検証する「探索タイプ」と、その技術を目の見える形に試作するに必要な製造技術を持つ企業と大学の先生が連携する「シーズ顕在化タイプ」の二つで構成されています。

企業が参加できるのは後者のみですが、実態は大学の先生が自分の研究テーマを目にしてくれそうな腕のあるものづくり(またはプログラム開発)の会社を探し出して、A-Step採択時の予算提供を条件に共同申請を依頼するというパターンが多いようです。

当然大企業では開発規模が小さすぎて対応できないので、小回りの利く中小ものづくり企業が対象となります。そこで、もしあなたの会社がものづくり(またはプログラム開発)の会社であれば、どこかの先生に白羽の矢をたてられるかもしれません。

なので、人づてにどこかの大学の先生が「こういったものを作るのが得意と聞いているがこんなものはできないだろうか?」と尋ねてきた場合、上記のような背景があると考えられます。

その提案に乗るかどうかは、経営者であるあなたの眼力で見極めなければなりません。もしそれが、あなたが惹かれるも内容であれば、あなたの事業を飛躍的に大きくするチャンスとなる可能性があります。

但し、これまでたとえ世界に名を馳せるような研究であっても、実はその陰で「中小企業の死屍累々」と言われる現実もあるのです。今回本当にお伝えしたいのはそうなる理由とその回避策なのですが、長くなりますのでこれについては次回説明します。

本記事は2012/07/02時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。

季節の俳句

方百里 雨雲寄せぬ ぼたむかな(与謝 蕪村)

この句の解説として、見渡す限り「あまぐも」を寄せ付けない快晴の中の牡丹とするものが多く、蕪村もそれが言いたかったのかもしれませんが、なぜか心に浮かぶのは梅雨の曇天の下でも、そこだけ「あめ くも」を近づけない凛とした牡丹のたたずまいです。こういう身勝手な楽しみ方も許してくれるのが俳句の良いところでしょうか。

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