従来通りの(?)新エネルギー事業 - 研究開発系補助金のスペシャリスト アライブ ビジネス

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従来通りの(?)新エネルギー事業

2011/05/26

原発事故以来エネルギー関連の助成事業が活性化しています。以前お知らせした「省エネルギー革新技術事業」では省電力にシフトし、前回ご紹介した「イノベーション推進事業」ではグリーンイノベーションが筆頭でした。
今回は6月27日締め切りのNEDO「新エネルギーベンチャー技術革新事業」を話題にします。

脱石油、原子力という現在の日本にはぴったりの主題なので、実は「目玉的な大判振舞いかも!」と期待していたのですが、規模は従来と変わらないようです。
スキームも、従来通りフェーズAからCと順番に進んでいくステージゲート方式で、特別なテーマも設けられていません。そもそも年間の予算規模は上記の2つと比べてそれほど多くなく、NEDOの中での位置付けは今のところ震災前とあまり変わっていないようです。
今後に期待しましょう。
今年初めてチャレンジされる方はやはりフェーズAから始めた方が採択されやすいようです。複数のお客様のご支援で、「金額が必要なのでフェーズBに応募したい」との問い合わせをしてみましたが、毎回「いきなりBは塀が高いですよ」とのコメントをもらっています。
もし2年以上かけてじっくり成果を積み上げていくのに適したテーマをお持ちなら、フェーズAからチャレンジしてください。上限1000万円では不足かもしれませんが、補助率100%なので結構使い手はあると思います。

本記事は2011/05/26時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。

季節の俳句

谺して 山ほととぎす ほしいまま (杉田 久女)

最近仕事が混んでいて通勤の行き帰り以外は自然に触れる機会が少なかったのですが、先日家人と久しぶりに少しだけ遠出をしました。緑の中から聞こえてきたのは大きなほととぎすの声。「ほしいまま」を実感しました。