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恒例の大型助成事業は「電力削減シフト」

2011/04/01

今回は新年度を始めるにふさわしい、NEDOによる大型助成金、「省エネルギー革新技術開発事業」のご案内です。

その名の通りの省エネ技術に対する助成金ですが、助成金のご紹介の通り、この3月に策定された「省エネルギー技術戦略2011」により重要分野が優先されます。「優先される」という意味は、重要分野に該当しないと採択は大変難しいとご理解ください。

また、この度の震災により、特に電力消費量削減を解決する事案が優先されます。

助成金額は事前研究で年間1千万円、その他は同じく1~5億円と、かなり大きな額になります。

それぞれのフェーズには明確な数値目標があるのですが、これは最終到達地だけではなく、マイルストーンにも目標があり、例えば実証研究フェーズでは、「(原油換算での省エネ目標値が)2020年時点で5万kL以上 かつ2030年時点で10万kL以上」などと示されています。

申請にあたっては省エネルギー効果量を算出する必要がありますので、重要分野に該当するテーマでさらに、電力使用量の削減に関する課題をお持ちであれば大きなチャンスです。是非説得力のあるストーリーで、採択を目指してください。

本記事は2011/04/01時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。

季節の俳句

妻亡くて 道に出ており 春の暮 (森 澄雄)

どうも震災依頼涙もろくなってしまい、新聞のちょっとした記事でもすぐぐっと来てしまう今日この頃です。この句も、老妻を亡くした老人の心に広がる穴の大きさが感じられ、状況は違うかもしれませんが、思わず震災でご家族を亡くされた方々を連想してしまいました。