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平成27年度補正予算速報

2015/12/21

本年の8月に第3回目の公募が終了した「ものづくり補助金」について、「来年も継続しますか?」という質問をよく受けました。3年前にこの事業が始まった際、一部に「3年間で終了」という情報があったためかと思います。

ついこの間まで経産省関係のルートから関連する情報が出てこなかったので「何とも言えません」と答えていたのですが、11月以降「やはりありそう」との情報が色々なところから聞こえてきました。

12月になるとその匂いは濃くなってきたのですが、とうとう18日に閣議決定された平成27年度補正予算「ものづくり補助金」として1,020億円積まれていました。おそらく1月から2月にかけての通常国会で承認され、その後公募が始まると思います。

補正予算には「ものづくり補助金」の他にも小規模事業者・中小企業を対象とした新事業がいくつか準備されています。ざっと眺めてみると、目玉は以下の3つかと思います。
(閣議決定の詳細に興味のある方はこちら(経済産業省)からダウンロードしてください。)

  1. ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金)総予算1,020億5千万円

    正式名称がマイナーチェンジし、これまでの補助金上限1,000万円に加え、上限3,000万円の「サービス・ものづくり高度生産性向上支援」という大型のタイプが増えました。
    それでも総額予算が多いので、仮にすべての採択案件がこのタイプであっても3,400件というビッグスケールです。皆さん是非応募しましょう。
  2. 中小企業への省エネ設備導入 総予算422億円

    省エネ設備への入れ替えを支援する補助金はかなり長い期間行われていますが、頭に「中小企業への」がついたものは経産省として今回初めてです。これは実は大変大きなインパクトがあります。

    省エネルギー設備への投資支援は平成28年度の本予算でも「エネルギー使用合理化事業」として高額な予算が組まれるようですが、昨年の例では公募直後に大手企業が殺到し、公募期間が10か月と長かったにもかかわらず1か月ほどで予算を使い切ってしまいました。

    このため「申請書を書いている間に予算が無くなった」という中小企業が多く、今回の補正予算では昨年の不満を受け止める意図があるのかもしれません。
  3. 小規模事業者支援パッケージ 100億円

    最後の目玉は、商工会等と小規模事業者が一体となって取り組む販路開拓・生産性向上への取り組みに上限100万円(単独の場合)の支援を行う補助金です。

    前の2件と比べて予算は小振りですが、1件の金額が少ないので採択企業が多くなります。小規模事業者の枠を超える企業は対象外ですが、中小企業の87%が小規模事業者なので大勢に影響はありません。
以上が補正予算の目玉かと思いますが、3つに共通するものはなんでしょう?

もう終わり?と思われた「1.」が復活したのはなぜか?
省エネ設備投資は大手企業への支援が効果的なのに中小企業枠を設けた「2.」の目的は?
全産業の85%を占める小規模事業者向け小型補助金「3.」を継続したわけは?

それは来年行われる〇〇〇のため。

マルの中はご想像にお任せしますが、理由はともかくせっかくなので是非活用しましょう。

本記事は2015/12/21時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。

季節の俳句

樹には樹の 哀しみのあり 虎落笛(木下 夕爾)

孤独に立つ樹が夜の木枯らしに吹かれて発する虎落笛。季節柄とはいえこの場には少し寒すぎるかもしれませんが、妙に身に沁む光景です。

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