自己資金0円で起業できる助成金
今回はNEDOから今年2回目の公募となる「研究開発型ベンチャー支援事業/シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援」をご案内します。
7月に第1回公募が行われたときは、事前にNEDOに認定されたベンチャーキャピタル「認定VC」から出資の意思表示を得ていることが応募の条件とされるという、これまでにない手法に驚かされましたが、2回目の今回もこの条件は同じです。
もちろん、本事業の応募資格者を「シード期の研究開発ベンチャー」=STS(Seed-stage Technology-based Startupsの略とのこと)と呼ぶ点も同じです。
この事業で興味を惹かれるのは、事業全体の予算規模が毎回公募要領の中で公開されていることです。第1回では年間の予算規模が17億円とされていましたが、今回も第3章に「約13億円 (うち約8億円は省エネルギー・新エネルギー・CO2削減等のエネルギー・環境分野に係る案件に充当する予定)」と明記されています。
この記事から、まず第1回の公募で使われた予算が4億円程度であったことがわかります。審査結果が出た時の採択件数は応募総数33件に対して17件だったと公表されているので、予算総額から考えて応募者数も採択者数もNEDOの予定よりかなり少なかったと考えられます。
さらに1件当たりの助成額上限が7000万円なので、仮に採択者全員が上限まで助成されるとすれば、その総額は「17件×7000万円=11億9000万円」のはずが、4億円しか減っていないということは、1件当たりの平均助成額も上限の1/3程度だったようです。
そもそも今年度の予算が余ったために第2回の公募を行うことになったのでしょう。従って今回の公募で最も優位な位置にいるSTSは、第1回公募の際に認定VCからの出資(または出資の意向)を請けながらNEDOの審査には通らなかったSTSでしょうか?
認定VCは7月に発表されたメンバーと変わっていないので、仮に7月の公募で認定VCからの投資は受けたがNEDOの審査は通らなかったSTSであれば、今回の2回目の公募については既に応募資格を持っていることになり、そう考えると、今回の募集は残った予算による1回目の選に漏れた31-17=14社の救済策的な雰囲気もあります。
また第1回公募の事業説明会では、認定VCに投資を依頼する際に必要となるビジネスプランの書き方を無料で指導するセミナーが付いていましたが、今回は行われないようなので、これも今回初めて応募する者には不利です。
ただし、だからと言って応募に躊躇する必要はありません。仮に前回選に漏れた14のSTSが全員採択されたとしても、助成額を1回目より多めに見て上限額の1/2としても、14件×3500万円=約5億円。即ち今年度予算はまだ8億円も余ります。
そもそも、認定VCからSTSへの出資額が助成額の15/85以上という応募条件があるため、総額の85%が上限の助成金と認定VCからの投資額を足すと100%となる計算なり、自己資金0円で起業できるのです。事業計画に自信がある方はぜひ応募しましょう!
季節の俳句
凩の 磨き上げたる 夜空かな (小杉 伸一路)
今朝の新聞投稿句です。星のことには触れていませんが満天の星が目に浮かび、なかなかの句かと思います。
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