じっくり時間をかけて取り組もう新連携支援事業
今回は、平成29年度「商業・サービス競争力強化連携支援事業(新連携支援事業)」のご紹介です。ただし、誠に遺憾ながら、このブログでこの補助金の存在を初めて知ったという方は、4月17日の締切までに申請要件を整えることは至難の業です。
と言うより、仮に今日がスタートラインと考えた場合、来年の今頃公募が行われる平成30年の事業をターゲットとしていただいた方がより適切かと思います。
何故ならこの補助金は応募の締切までに申請した「異分野連携新事業分野開拓計画」が認定される(以下、「計画認定」といいます。)ことが応募の条件なのですが、この計画認定の申請に必要な準備期間は通常は6か月、どんなに短くとも3か月以上必要なのです。
なぜか?その理由はこの事業の特徴の一つである「ハンズオン支援」にあります。この「ハンズオン支援」を行うのは、前回の「海外ビジネス戦略推進支援事業」にも登場した中小企業基盤整備機構(中小機構)です。
実際に数社のお客様と共にこの支援を受けた経験がありますが、中小機構の担当者によるブラッシュアップは徹底していて、確実に認定が取れるレベルになるまで中々認定申請を提出させてもらえないのです。
即ち、今回の4月17日の締切に間に合うように計画認定の申請ができるということはそれなりの時間をかけてブラッシュアップをしてきているということになります。またさらに以前から準備してきた人は、昨年中に申請を終え、この2月までに認定を取っています。
これらの前準備を進めたうえでの補助金への応募となるため、上限3000万円×2年の大型にしては採択率が高いのです。昨年の実績では57件中32件と、56%の採択率でした。上限2400万円の「新技術開発助成」が10%以下であることを考えればかなり高い数値です。
そしてこの補助金にもう一つ、他では見られない面白い特徴があります。計画認定された事業のテーマが大変幅広い分野にわたっているのです。
例えば
「遺髪に含まれた炭素を使ってメモリアルダイアモンドを作る」
「IoTとAIを活用した新型ロボットによる 革新的な英会話学習サービス」
「伝統芸能における機動性の高い舞台解説サービスの開発」
「高品質アルバムの自動制作と新しい終活サービス」
ご興味ある方は今年の2月に公開された認定計画の一覧を是非見てください。
(リンク先:中小企業庁webページ 異分野連携新事業分野開拓計画)
新連携といえば数年前までものづくり系の特許技術の製品化という傾向が強かったのですが、商業・サービス競争力強化という看板が付いたことから上記のようなちょっと驚くようなサービスが、立派なテーマとして認定され、その多くが補助金を獲得しているのです。
今回初めてこの補助金の存在を知ったという方は、中小機構のハンズオン支援を受けながらあなたの事業アイデアをじっくり練り上げ、計画認定をとり、1年後の補助金を獲得してください。手間をかけ、着実に進めれば成果に結びつく事業です。
季節の俳句
こぶし咲きぬ 何時の間に齢重ねしか (北村 香朗)
年よりじみた感想で恐縮ですが、何かの折に自分の歳に騙されたような気がすることがあります。「そんなはずはないのだが」と納得いかないのです。春はそういう機会が多い気がします。
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