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新事業進出補助金、その概要と計画提案のポイント

2025/10/01

コンサルタントの南郷です。第2回「中小企業新事業進出促進補助金」(以降、「新事業進出補助金」)の公募要領が公開されました。今回は、本事業の要点、そして「新規事業を成功につなげる」ための4つのポイントを解説します。制度は条文で動き、現場は意思で動く――両者の距離をここで少し詰めます。

新事業進出補助金とは

新事業進出補助金本補助金は、新分野展開・業態転換・事業再編といった「既存の外側」への挑戦を後押しする枠組みです。対象は、設備・IT・外注費など。審査においては
  1. 計画の筋(誰の何を解くのか)
  2. 実行体制
  3. 地域・取引先への波及
  4. 継続可能な収益設計
が軸です。第1回から大きな変更は少なく、計画書に求められるのは「なぜ今・なぜ御社・どう勝つか」を言葉と数値と現場感で結ぶこと。では、どのように結ぶのか。そのポイントを4点、ご紹介します。

その1 痛点に名前をつける

起点は「作りたいもの」ではなく「終わらせたい不都合」。顧客の1日を時系列で追い、指差しできる場面を特定しましょう。例えば、「朝7時の荷受けで電話が詰まる」「版管理で毎晩やり直し」。固有名が付くと、最小機能と優先順位が自ずと並びます。抽象語を1枚脱がせるのが最初の勝負です。

その2 最初の市場を狭く深く切る

新事業進出補助金 計画書への具体的な落とし込みが重要では、その「終わらせたい不都合」の解決を計画書内でどのように説くか。「みんなの課題」を狙うほど焦点がぼやけます。そのため、決断が速く痛みが鋭い少数に寄せるのがポイントです。偏ったペルソナ(ユーザ像)を1人、利用シーンを1つ選び、計画書の中でいかに効果的かを明らかにします。最初の市場を狭く深く切り取れば、横展開の導線が見えてくるのです。計画書では「最初の一撃(誰に・どの導線で・どの指標が動くか)」を曖昧にしないことに注意しましょう。

その3 まねされにくい段差を仕込む

続いてどう差別化するか。機能差に言及すると計画の強みが薄れます。そのため、「仕組み」で段差を作るのです。既存顧客網を「導入導線」に、現場データを「学習」に、既成の知見やアフターの運用設計を「信頼」に翻訳しましょう。他社が及ばない「アクセス差・学習差・信頼差」を中心に仕組みを整えましょう。技術の先端だけでなく、地味な運用設計図まで価値として見せるのが重要です。

その4 物語 → 約束 → 証明で届ける

  • まず、初めの2行で「日常がどう変わるか」を示す(物語)。
  • 次に、提供価値と到達地点を1行で置く(約束)。
  • 最後に、動くもの・初期成果・第三者評価で支える(証明)。
書面審査も口頭審査もこの順で揃えると理解が深まります。数字は必要、ただし数字だけでは人は動かない――「物語」で心を開き、「約束」で焦点を合わせ、「証明」で背中を押しましょう。

本記事は2025/10/01時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。

コンサルタントのひとりごと

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