平成26年度補正と27年度、中小向け補助金はどうなる?
補助金情報ですが、実を言うとこのブログを公開する頃にはものづくり補助金の、 少なくとも公募予告くらいでていることを期待していたのですが、残念ながら今朝の時点ではスケジュールは発表されていません。
中小企業庁から平成26年度の中小企業・小規模事業者向け補正予算と、同じく平成27年度の予算を事業分野ごとにまとめて、しかもかなり詳しく解説した資料が出てきたので、今回はこの資料を元に今後の中小企業向け補助金の動向を簡単にまとめてみます。
≫ 中小企業・小規模企業対策のポイント
まず人気の「ものづくり補助金」と呼ばれる「ものづくり・商業・サービス革新補助金」から。予算としては平成26年度補補正となります。総額が昨年の1400億円から1020億に縮小されましたが、それでも1件当たり1000万円で計算すると1万件以上が採択されることになります。
昨年のように複数回に分けて公募が行われ、各回で締切を複数回設けて早い応募から順次審査していくというやり方かと思います。既に欲しい設備が決まっているなら早めに応募し、万一不採択の場合は2回目以降に再チャレンジするという考え方はありかと思います。
逆に事前に経営革新計画の承認を取るなどで体制を整えた上で、じっくり時間をかけて2回目以降の公募を狙うのも一法です。今後1か月程度では事業計画が十分検討できないという場合はこちらの方が良いかと思います。
次は同じくものづくり系となりますが、「サポイン事業」といわれる「革新的ものづくり産業創出連携促進事業」です。こちらは平成27年度予算となります。総予算は127億円。
「ものづくり補助金」とくらべて規模は小さいですが、研究開発型事業なので上限金額が4500万円と大きく魅力です。さらに今年から公募分野を特定する「特定ものづくり基盤技術」に「デザイン開発技術」が追加され、注目されています。
次に技術開発要素が不要な設備投資補助金として、「地域工場・中小企業等の省エネルギー設備導入補助金」です。最新の省エネ設備を導入する際、その費用の1/2を支援してもらえる事業で、総予算額なんと930億円。
単純な設備投資なので応募しやすく、しかもこれまで最大のネックであった「導入前後のエネルギー使用量提出」が簡略化されるとのことで、経産省も使い易さに配慮しているようで、結構目玉事業かと思います。
ご紹介の最後は「創業・第二創業促進補助金」です。平成26年度補正から50億円があてられるようです。純粋な創業は昨年同様200万円ですが、既存事業を廃業して業態転換する事業継承の場合、廃業コストを含めて1000万円まで支援するとのことで、色々と使い方がありそうです。
スペースの都合でご紹介できませんが、他にも海外展開支援やら地域活性化やら色々と気になる事業があります。今後順次ご紹介しますので今年もよろしくお願いします。
季節の俳句
山河けふ はればれとある 氷かな (鷲谷 七菜子)
都内を自転車で暮らしているので山河があるわけではありませんが、快晴の冬の楽しみは通勤途中の公園の小山から驚くほど大きく見える富士山です。
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