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サポイン9750万円、今年の変化

2015/05/11

今回はサポイン(サポーティングインダストリー:戦略的基盤技術高度化支援事業)の話題です。

最長3年間における補助額総額の上限が9750万円と高額なこともあり毎年ご紹介していますが、5月の公募はすでに4年連続となり、時期がこの季節に定着しつつあります。

サポインの場合は建前上、事前に「中小ものづくり高度化法の認定」を受けた事業計画認定計画)に基づいた研究開発が対象となります。そして認定をもらうための計画申請は年間を通じて常時受け付けているので、本来であれば公募の数か月前から認定計画の申請準備をお勧めすべきなのですが、2013年以降そういうわけにはいかない状況が続いています。

どういうことかというと、この3年間サポインの内容がかなり大きく変化していて、公募が始まる直前まで詳細が把握できないのです。毎年サポインを取り上げているこのコーナーでも、2013年5月は「潮の変わり目」のタイトルで小規模事業者枠ができたことをお知らせしました。

く2014年は大変革の年で、22分野に分類されていた「戦略的基盤技術」が11分野に再編された上に、これまで100%だった補助率が民間企業では2/3に下がってしまいました。ご紹介したコーナーのタイトルも「大変身」としています。しかも2013年に設けられた小規模事業者枠もなくなりました

そして今年の変化は12番目の新分野として「デザイン技術」が追加されました。1分野追加されただけなのであまり大きな変化に見えませんが、実はこの「デザイン技術」の解説をよく読むと、他の11分野全体に影響する内容になっています。

一言でいえばこれまで「プロダクトアウト」の性格が強かった戦略的基盤技術に「マーケットイン」の考え方を持ち込んだということになるのですが、同じ技術ベースで行われる「ものづくり補助金」が一足早く公募されたことから既にこの件をご説明しているので、詳しく知りたい方はこちらを↓
(コンサルタントの視点:採択数1万件!「ものづくり補助金」における「デザイン技術」

では今後もサポインの変化は続くのか?今のところこれは全くの勘ですが、ここ数年の大きな変化は概ね一段落したのではないかと思います。これは今後裏を取っていきますが、当分の間変化が少ないと感じた時点で、皆様に早めの準備をお勧めすることにします。

最後に、今回のサポインへの応募を検討されている方に、「デザイン技術」の特徴を2点だけご紹介します。

一点は、同じ「ものづくり」であっても製品が民生品のように一般消費者向けであれば「デザイン技術」が適している可能性が高いということ。

もう一点は「主たる技術」でない場合でも、見た目や手触りが重要な要素となる部品や製品の開発には「従たる技術」に「デザイン技術」を選んでおくと、技術の特長が説明しやすいということです。

例によって補助金の締め切りの6月11日が新規の認定計画の期限でもあり、補助金と計画認定の2つの申請書を書かなくてはならない方が多いと思います。応募される方にはご検討をお祈りしますが、もしも「専門家の支援がほしい」という方がおられましたら是非ご一報ください。

本記事は2015/05/11時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。

季節の俳句

時計屋の時計春の夜どれがほんと(久保田 万太郎)

花鳥の類の自然に全く触れずに、しかもぴたりと春の夜の気分です。いわば都会の感覚でしょうか?万太郎は「句は余技」と言っていたらしいですが、だからこそ生まれた句なのかもしれません。

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