文化財・観光資源の活用で500万円の補助金を狙え
今回は8月3日から始まった「ふるさと名物応援事業補助金」のご紹介です。
こちらの事業、親しみやすい「ふるさと名物」ということばと上限500万円・補助率2/3という手頃な金額にひかれ、準備なしに公募要領を読みだすと出鼻をくじかれます。
まず、応募のための条件に「地域産業資源活用事業計画に係る認定」を受けなければならないとされています。補助金申請のためにまた別の事業計画を作って認定申請をしなければならないとなると、これだけで半分以上気力がなえてしまうかもしれません。
それでもがんばってさらに調べてみると、今度は「地域産業資源」ということばにぶつかります。認定をもらうための事業計画は都道府県が定めた「地域産業資源」を活用したテーマとすることになっているので、それに対する情報を探しに行かなければなりません。
こうやって「ふるさと名物応援事業補助金」からたどっていくと、補助金申請まで到達するのは中々大変かと思われますが、実は最後の「地域産業資源」から逆に「ふるさと名物応援事業補助金」をみると意外にも単純な仕掛けが見えるのです。
弊社の現住所、東京都三鷹市の例を見ましょう。登録されている地域資源を紹介する中小企業基盤整備機構(J-Net21)の「地域資源活用チャンネル」から探しに行くと、農産物のグループでは、キウイフルーツ、鉱工業品としてはキウイワインとなっていて、さすがに生産者でなければ手が出せませんが、面白いのは3つ目の文化財他の観光資源です。
挙げられているのは「井の頭恩賜公園」「太宰治ゆかりの地」「山本有三記念館」などであり、ちょっと驚きます。他の地域も見てみると、墨田区では「東京スカイツリー」や「両国国技館」、千代田区では「皇居東御苑」や「千鳥ヶ淵の桜」などが登録されていて何でもありといった印象です。
「地域産業資源活用事業計画」の立案者は資源の所有者に限られておらず、第三者が資源を活用して地域の活性化に貢献すればよいので、太宰治をテーマにした観光旅行や千鳥ヶ淵の桜をモチーフにしたお菓子の開発でも、事業として成り立つなら許されるのです。
そして「地域産業資源」を活用した「地域産業資源活用事業計画」を、実際に事業化するために必要な資金の一部を「ふるさと名物応援事業補助金」で調達をするという順で考えれば、この3つはたちどころに一本につながります。
では実際に「文化財他の観光資源」をテーマにして補助金を獲得した例はあるのでしょうか?今年度第1次公募の実績が経済産業省から公開されているので覗いてみました。
- 北海道豊富町: 豊富温泉を中核とした食と美容をテーマとする滞在型観光事業
- 長崎県長崎市: “明治日本の産業革命遺産群”と“長崎台場跡”を活用した、観光丸によるヘリテージツーリズム商品の開発と販路開拓
- 沖縄県石垣市: 八重山の観光資源を活用したフォトウェディング・メモリアルフォト(記念日写真)及び関連商品の開発・販路開拓事業
あなたの地元の「地域産業資源」の確認から始めたら、結構面白い地域活性化のストーリーが生まれるかもしれませんね。(参照:J-Net21 「地域資源活用チャンネル」)
〔お知らせ〕
前回もお知らせしたセミナーです。まだ若干お席に余裕がありますので再度ご案内します。お申し込みはお早めに!
松下幸之助直伝の経営理念に基づいてさまざまな分野で活躍するリーダーを育てた「松下政経塾」の初代塾頭、上甲晃氏(現・志ネットワーク主宰)のセミナーをご紹介します。
主催は経営革新計画承認企業の集団「一般社団法人経営革新協会」です。
セミナー名 | 『松下幸之助に学ぶ』 |
日時 | 平成27年8月26日(水) 13:00~15:00(受付:12:30~) |
場所 | 東海大学校友会館 東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル35階 |
費用 | 5,000円 (事前申し込みが必要です。お申込みいただきましたら、口座詳細をご連絡いたします) |
※受付:8月24日(火)まで。但し、定員になり次第、受付を終了いたします。
詳細についてはこちらのチラシをご覧ください。
季節の俳句
朝顔や咲いたばかりの命哉 (夏目 漱石)
不機嫌の代表のように言われることの多い漱石ですが、「肩に来て人懐かしや赤蜻蛉」など意外と優しい句が多いので驚きます。
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