手軽に始める国内外市場展開
今回は「U×U」(ゆう)という、少し変わった支援事業をご紹介します。
補助金ではありませんが、中小企業基盤整備機構から運営を委託されたU×U事務局が運営する、中小メーカーの国内外への販売促進を無償で支援する事業です。
コンセプトは「おもてなしの心と日本の伝統技術が生んだ逸品で穏やかな心を世界中に届ける」。ただしメーカーであることが応募条件になっているため、小売り業の方は参加できません。
詳しくはこちらのページで紹介していますが、インターネット特設サイトでの国内外向けプロモーション、Amazon、eBay他の越境ECや、国内外の実店舗でのテスト販売といった販促支援に加え、国内外のバイヤー向け展示会への出展支援も行います。
9月28日公募開始で来年の2月末まで毎月締切があり、翌月には審査結果を公開するという方法です。10月31日が第1回公募の締切でしたが、まだ4回応募できるのでこれからでも十分間に合います。
ただし支援事業自体は来年3月で終了するので、応募が遅くなるほど支援を受けられる期間が短くなるため、早めに応募した会社が得をする仕組みになっています。
公募要領では応募者が負担する費用については一切触れておらず、経費は全額事務局負担のように見えます。ただし、本当に事業経費が全額支援対象となるかどうかはわかりません。まだ第1回の締切直後で採択者がいないため詳細が不明なのです。
例えば実店舗や展示会に出展するための輸送費や交通費、自社製品のパンフレットの印刷費などは自己負担となる可能性があります。しかし、少なくとも事業経費の上限や補助率といった文言は見当たらないので、主な経費は100%事務局負担と思われます。
応募方法は非常に簡単です。公募のページにある参加規約に同意して次のページの応募フォームに必要事項(主に企業情報と製品情報)を記入するだけ。あとは事務局からの受付確認メールに従って商品名を加えた製品の写真を送れば応募完了です。
応募フォームに記入した後、追加で色々と書類を要求されるかどうか気になっていたのですが、弊社はメーカーではないので応募できないため確認できませんでした。写真以外の追加資料がないことは、知人の化粧品メーカーの社長から頂いた情報によります。
実はこの社長には締切り前日の午前中にお会いして初めてこの事業をご紹介したのですが、15分程度の説明で応募を決意され、その日のうちに応募を完了されました。やはり応募のための負担は驚くほど軽微でした。
もっとも特設サイトについては公開が12月で、まだそのデザインも使い勝手もわかりません。基本の機能は採択メーカーの製品をサイトで紹介し、実際に販売を行うAmazon他のECサイトに誘導するだけなので、果たしてどの程度販促に有効なのか?
ただ、越境ECや実店舗でのテスト販売やバイヤー向け展示会などは、そこそこ期待できるのではないでしょうか?なにより気軽に応募できるので、ECで国内外に売りたい製品をお持ちのメーカー様は、とりあえず応募されては如何でしょうか?
季節の俳句
死ぬときは 箸置くやうに 草の花 (小川 軽舟)
静かな句です。たまたま読んだ作者の著書で、この句がふっと浮かぶように生まれたことを知りました。句というのは整えるために何日ももだえ苦しむことが多いですが、心が静かな時にポッと完成形が現れることもあるようです。
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