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複数地域を一度に活性化する取組を支援
2021/02/01
今回は、経済産業省の予算で実施する「地域・企業共生型ビジネス導入創業促進事業補助金」をご紹介します。
この事業の目的は、複数の地域に共通する地域・社会課題を、複数の中小企業が一体的に解決することを目指すもので、地域活性化に興味がある企業にはかなり面白い事業ではないかと思います。
公開されている前回の事例を見ると、
- 「貨客混載制度」を活用して旅客用高速バスの空きトランクに地域産品を低価格で輸送する新たなバリューチェーン構築のアイデアや、大都市の中央市場をバイパスして地域の野菜をトラックで循環させる「やさいバス」などの輸送系
- IoT情報発信杭を河川流域に設置してリアルタイムに河川氾濫の危険性を知らせる防災系
- 海上タクシーを利用して瀬戸内海でオンデマンド型シェアリングモビリティの実証を行う観光系
次回の公募については、現時点では執行管理団体募集の予告という段階であり、また昨年の公募期間が4月から5月であったことから、今年の公募も同じ時期と考えられます。であれば少し早すぎるご紹介と思われるかもしれませんが、理由があります。
まず地域活性化といっても応募の条件が5つ以上の市町村での実証事業でなければならないので、テーマが優れていても地域展開が5市町村に満たない場合は、公募締切までに展開地域を増やす取組が必要となります。
また前回の公募では全24件の採択結果がウェブページで公開されているのですが、チームの構成団体数が1者から最大16者までとなっていて、今回複数の団体で応募する場合はチーム内の調整にそれなりの準備が必要となると思われます。
以上から、現在地域活性化に関する事業で資金調達の問題を抱えている方は、本事業に関する以下の情報を確認し、早めに準備を始められると良いでしょう。
昨年の公募サイト:令和2年度地域・企業共生型ビジネス導入創業促進事業補助金 (公募要領)
さらに、この事業では珍しく、事業期間中に採択者による中間発表会が行われたようで、しかもその発表内容がYouTubeで公開されています。
私も本稿を書くに当たっていくつか流し見しましたが、チームによりクオリティの差があるものの、実証中の経験や問題など生の声もあり、そこそこ面白かったです。ご興味ある方は以下のリンクからご覧ください。

本記事は2021/02/01時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。
季節の俳句
木の間とぶ雲のはやさや春浅き (三好 達治)
日本海側で大雪を降らせ、山を越えて乾いた空気が太平洋側に空っ風となる冬の気流は、大寒から立春に季節が移ってもすぐには変わらないはずなのですが、なぜか立春と聞くと空が明るく感じます。掲句の雲が光っていると感じるのは季語の力でしょう。
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