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事業再構築補助金が変わります

2021/12/13

11月26日に閣議決定された令和3年度補正予算案において、注目の補助金に関する概要が示されましたが、新型コロナ感染症下で最も予算額の大きな事業再構築補助金について、概要をまとめた資料が公開されたので、今回はその内容を解説します。

まずスケジュールですが、令和2年度補正予算で行われた第4回に続き、令和4年1月末から第5回の公募が始まる予定とのこと。そして令和4年度中にさらに3回の公募が行われる予定であり、合計4回の総額予算は6123億円とされています。

今年度に行われた4回目までの総額予算が1兆円を超えていた点から見れば4割方削減されたことになりますが、そもそも1兆円という予算が桁外れであったことから、非常に大規模な補助金が来年度も継続されることに変わりはありません。

また令和4年度中に行われる補助金もコロナ禍による売上減少を前提とする「売上減少要件」や、その状況を改善するための計画が5つのパターンのどれかに該当するという「事業再構築要件」などの基本構造は維持されています。

ただし、マイナーチェンジであっても応募に際して見逃せない変更が予告されています。特に4月の開始が予告されている第5回公募は、この回で終了する要件と第6回以降に追加される要件が公開され、少々特異な内容となるようです。

個別の内容について以下に説明しますが、第5回公募の予告内容を記載した補助金のページにもマークしておいたので、併せてご確認ください。

まず要注意の変更として「第5回で終了」という枠があります。以下に示す枠での応募を計画されている場合は第5回が最後のチャンスとなるのでご注意ください。

  • 【卒業枠】
    現在は中小企業であり、事業再構築を通じて中小企業の定義を超える規模に成長する事業計画を支援
  • 【グローバルV字回復枠】
    コロナの影響で減少した中堅企業が売り上げをV字回復させる事業計画を支援
  • 【緊急事態宣言特別枠】
    国による緊急事態宣言発令により深刻な影響を受けた飲食サービス業、宿泊業等を営む中小企業等に対する支援

また枠ではありませんが、運用面でも第5回が最後となる項目がいくつかあり、特に以下の3つについては影響が大きいのでご確認ください。

  • 通常枠の従業員別補助金上限額削減:
    (第5回まで)20人まで:4000万円、~50人:6000万円、51人以上:8000万円
    (第6回以降)20人まで:2000万円、~50人:4000万円、~100人:6000万円、101人以上:8000万円
  • 建築費の対象減少:
    (第5回まで)支援対象に「新築」を含む
    (第6回以降)原則「改築」に限定。
  • 事前着手対象期間の見直し:
    (第5回まで)令和3年2月15日以降であれば対象
    (第6回以降)事前着手が認められる期間が大幅に短縮される可能性あり

最後に第6回から追加される枠について。これらの枠での応募が有利という場合は、第5回をスキップして第6回を待った方が良いということになります。

  • 【回復・再生応援枠】
    引き続き業況が厳しい事業者や事業再生に取り組む事業者が対象。第5回を最後に廃止される緊急事態宣言特別枠を拡張して引き継ぐ枠との位置づけ。
  • 【グリーン成長枠】
    グリーン分野での事業再構築を通じて高い成長を目指す事業者。上限が1.5億円とすべての枠で最高であり、また唯一「売上高減少要件」に該当せずとも応募が可能。

特にグリーン成長枠は従来の事業再構築補助金の範疇からはみ出すものであり、第6回公募を待つか否かについては十分ご検討ください。

本記事は2021/12/13時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。

季節の俳句

寒風に 吹きしばらるる思いかな(星野 立子)

自転車通勤の身にとっては、寒風とは北に向かう帰路での難儀であり、それだけに帰宅したときの安堵感は大きいのですが、寒風のなかで「吹きしばらるる」という表現は飾りがない肌感覚です。立子らしくて父の虚子とは異なるところでしょうか?

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