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30者を支援する、上限額1億円の「ものづくり補助金」
2022/09/20
今回は、「ものづくり補助金」の一つではあるものの、全く内容の異なる「ビジネスモデル構築型」第4回公募のご案内です。2020年の第1回目以降、概ね年1回の公募でしたが、今年度は5月に続く2回目の公募となります。
2021年の第2回公募の際にもご紹介しましたが、内容はそのころと変わっていないので、ポイントだけ列記します。
- 対象が「法人」と大変広い
(中小企業、大企業、一般社団法人、第三セクター、特定非営利法人、法人格のある士業事務所、医療関係法人など) - 上限額1億円と大型
- 補助率は、中小企業2/3、それ以外1/2
- 人件費が補助対象に含まれる
- 申請書類はA4横書きの事業計画プレゼン資料と10分以下のプレゼンビデオ
- 「事業期間10か月中に30者の中小企業の事業計画書作成を支援」が条件
- 30者の事業計画ができなかった場合は補助金支給無し
第1次公募では応募が殺到したためか、採択率が18/356(約5%)と、驚くような狭き門でした。その結果が公開された後の第2回公募では28/101、第3回公募が13/41と、回を重ねるごとに応募者がどんどん減っています。
採択者数は10~20件台であまり大きな変化ないので、今回の第4次公募の採択率はさらに上がるかもしれません。では実際採択されたテーマはどのようなものでしょうか?第2回公募分まで事業内容が公開されているので見てみましょう。
第2回公募で採択された28種の「支援スキーム」を一通り見てみると、主に次のような印象です。
- EDI、建設業向けCAD、FA、ロボットなど、DX系の導入支援が主流
- 一方で観光業、工芸産業、農業・水産業など、限定した地域での支援スキームも多い
- 大企業は殆ど採択されていない一方、財団法人他の第3セクターが散見される
増えた7ページのうち3ページは構成が変わったための増ページ、4ページは前回のものづくり補助金「一般型・グローバル展開型」でもご紹介した「中小企業庁関連事業データ利活用について」が追加されたことによります。
繰り返しになりますが、データ利活用とは申請時に入力された申請者情報の使い方を説明した章であり、「補助金の申請に関連して提出した内容は、基本的に中小企業庁が統計データとして使いますよ」という「お断り」です。
申請内容の評価と関係はありませんが、応募の際は昨今企業に求められる情報リテラシーの一端ととらえ、ご一読されるようお勧めします。
本記事は2022/09/20時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。
季節の俳句
夜を込めて蟲の清めし暁ぞ (後藤 是山)
この時期好きな句です。我が家でも時々虫の声に起こされますが、猫の額の庭でも「清めていただいた」と思えばありがたく感じます。作者は明治生まれの大分の人。
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