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脱炭素技術支援事業、技術課題例がポイント
2023/02/06
今回は昨年も取り上げた2023年度「NEDO先導研究プログラム/未踏チャレンジ」をご案内します。事業名前半の「先導研究プログラム」は以下のスキームを持つ事業であり、ご覧の通り「未踏チャレンジ」はその構成要素の一つです。
〔NEDO先導研究プログラム〕
- 新技術先導研究プログラム
- エネルギー・環境新技術先導研究プログラム
- 新産業創出新技術先導研究プログラム
- マテリアル・バイオ革新技術先導研究プログラム
- 未踏チャレンジ
また(3)の研究領域については(A)次世代省エネエレクトロニクス、(B)環境改善志向次世代センシング、(C)導電材料・エネルギー変換材料、(D)未来構造・機能材料、(E)CO2有効活用とされ、大きな変化はありませんが、研究領域Cが昨年の「超電導・電導材料・システム開発」から少し分野を広げたようです。
この5つの研究領域の各々については公募要領内の「別紙1」にかなり具体的な研究課題例が示されているので、いくつか例をあげます。
- 研究領域A 技術課題例 4 高い電力密度を実現する低損失省エネデバイスに関する課題
- 研究領域B 技術課題例 6 センシングに基づくオンデマンド技術に関する課題
かなり具体的な例が示されているのには、RFI方式という理由があります。RFI(Request for information=情報提供依頼)とは、補助金事業の公募に先立ってNEDOが一般に向けて解決すべき技術課題に関する情報提供を募集する作業のことです。
2023年度のNEDO先導研究プログラムについては、構成要素であるすべてのプログラムについて、2022年の7月にRFIが公募されました。その結果は公開されていませんが、その際に情報提供された技術課題の中から、「未踏チャレンジ」の5つの研究領域に適した課題が例として示されていると考えられます。
そのように考えると、これらの「技術課題例」に挙げられたRFIの応募者が今回の本公募に応募すれば採択される確率は高く、逆にRFIに応募していない場合は応募しても無駄であると考えがちですがどうなのでしょうか?
まず、RFIの説明書には「RFIの提出が本事業における提案書の提出要件ではない」、また「資金提供の機会を呼びかけるものではない」とされており、RFIに応募していなくても公平に審査すると宣言されています。ただし過去の公開情報から実態を確認しようとしましたが、RFI不参加者が不利かどうかよくわかりませんでした。
RFI応募者は未公開なので、採択者がRFIに応募していたかは採択者自身に聞いてみないとわかりませんが、間違いなく言えることは、今回の技術課題例に該当する技術に携わっているかたは、RFIへの応募の有無にかかわらず有利な立場であるということです。迷わずチャレンジすべきかと思います。
本記事は2023/02/06時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。
季節の俳句
立春の駅天窓の日を降らし (寺島 ただし)
今朝の通勤途中の駅で同じ感覚を持たれた方は多いのではないでしょうか。自分自身は自転車通勤なのでいまは駅を使っていませんが、昔々のサラリーマン時代の記憶がよみがえりました。
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