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研究開発者への「給与」を支援
2025/01/09
あけましておめでとうございます。コンサルタントの淡河です。本年も引き続きよろしくお願いいたします。
さて、昨年末の臨時国会では久方ぶりの少数与党体制での駆け引きが見られましたね。内容はまだまだの感がありますが、無いよりましというところでしょう。
というわけで、どうにか補正予算も決まりました。これにより年末から年初にかけて補助金の公募や予告の情報が大量公開。主にNEDOとAMEDの事業です。
研究開発型のスタートアップ支援
その中で今回は、本公募が始まったNEDOの「研究開発型スタートアップの起業・経営人材確保等支援事業/ディープテック分野での人材発掘・起業家育成事業(NEP)/開拓コース」をご案内します。
大変長い名称なので、ここでは「NEP/開拓コース」と表記します。NEPは起業家候補人材によるビジネスプランの事業化可能性調査等を支援するプログラムです。
まず、応募資格者は起業を目指している個人(NEDO用語でFront Runner=FR)。応募時点で企業や研究室の勤務者でも応募できます。
そしてビジネスプランは「研究開発型」の文言が示す通り、限定的です。対象分野は、人工知能、ロボット、宇宙航空、エネルギー、ナノテク・材料、 ライフサイエンス、IoT等のディープテックです(原子力を除く)。
体裁は研究開発者への「給与」支援
本事業の支援内容は月額25万円×12ヶ月(300万円)の謝金という体裁です。なお、その中には源泉徴収分も含まれます。要するに、1年間NEDOから研究開発のための給与を受け取る契約とみることができます。従って、応募者が企業等で勤務している場合は、申請時に「所属長の承諾書」が必要となります。
本事業は、1月16日と2月3日に開催のオンライン説明会への参加がお勧めです。「NEP/開拓コース」特設サイトの下部に案内があります。
NEP、もうひとつの支援コース
NEDOにはもう一つ「NEP/躍進コース」というメニューがあります。こちらは基本的には法人が対象で、支援金額も500万円~3000万円と規模が大きくなります。同コースはまだ公募されていません。ですが、「NEP/開拓コース」の公募要領の最後に紹介されていることから、近いうちに公募が始まるのは確実でしょう。
因みに、同コースは、昨年、4月18日締切で公募されていました。こちらにご興味ある方は昨年の公募内容を参照してください。
NEDOのスタートアップ支援
今回ご紹介のNEPは「研究開発型スタートアップ支援事業」のひとつです。この事業名を冠する支援は、NEDOが推進するスタートアップエコシステムの中核事業です。今までも何度かご紹介してきましたが、ご興味ある方は「研究開発型スタートアップ支援事業」の事業紹介ページをご参照ください。
同ページに掲載のすべての事業が毎年実施されるわけではありません。ですが、いくつかは今月以降次々と公募が行われていくでしょう。
これらの事業の公募情報が公開されましたら、随時お届けしてまいります。どうぞ弊社サイトの「NEWS FLASH 補助金・助成金速報」にご注目ください。
本記事は2025/01/09時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。
季節の俳句
松過ぎの又も光陰矢の如し (高浜 虚子)
初見の際はうっかり「誰でも作れそうな句」と思ったのですが、ふといつの時代の作か調べてみました。大正5年とかで、正しければ110年ほど前になります。さすがにこの時代では先端の感覚だったのかもしれません。
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