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産学連携のA-STEP、応募相談の活用を
2025/04/01
コンサルタントの淡河です。今回は、文科省傘下のJSTによる、産学官連携事業、研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)のうち、現在公募中の産学共同ステージII(本格フェーズ)をご紹介します。
小ぶり化が定着したA-STEP
過去にも何度か紹介しておりますA-STEPですが、改めて2025年度の概要をご紹介しましょう。2025年度のA-STEP産学共同ステージII
- 産学連携の共同研究で社会実装を目指す研究開発が対象
- 研究対象分野は、医療以外はなんでもOK
- 事業期間は4年6か月(5年目の年度末まで)
- 研究開発費の上限額は初年度1,250万円、2年目以降は2,500万円/年
- マッチングファンド形式
- 応募期間:2025年3月18日~5月12日
以前は、初年度上限5,000万円/2年目以降1億円でしたが、令和4年度から金額が同1,500万円/3,000万円となりました。今はさらに減額されています。
この、「金額を抑えてより多くの研究開発を支援する」手法がうまくいっているのでしょうか。上限額が縮小しつつ「小ぶり化」が定着しているようです。
ステージIIは「補助事業ではない」

委託事業では、基本的にはJSTが委託研究開発費を100%支援します。ですが、マッチングファンド形式では、支援対象は大学等の研究機関のみ。研究機関と連携する企業側への支援はありません。
また、マッチングファンド形式は、企業側が自己負担する比率(企業の自己負担/委託研究開発費)を「マッチング指数」として算出し、この比率により「企業等の関与状況などを確認」する仕組みであると説明されています。
微妙な表現ですね。企業の負担が大きいほど有利とも読めますが、明記はありません。詳しくは補助金ご紹介のページで説明していますのでご確認ください。
まずは「応募相談」
このように、A-STEP産学共同ステージIIは「産学連携」が条件で、「マッチングファンド方式」で…と補助金の中ではやや「やっかい」な部類であることは否めません。そんなときの心強い仕組みがA-STEPには用意されています。公募サイトに、応募相談ができるWebフォームが設定されているのです。申請をご検討の皆様にはご利用をお勧めします。
Webフォームでは、「提案する研究概要」「技術シーズの詳細」を示しつつ、相談内容を記載の上、個別相談を申し込める仕組みになっています。
すなわち、申請書作成に確実に生かせるアドバイスが受けられるということ。相談期間は4月11日まで。相談枠が埋まり次第終了とのことですので、お早めにお申し込みください。
本記事は2025/04/01時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。
季節の俳句
一輛の電車浮き来る花菜中 (松本 旭)
観光地の写真のような構図でありながら、「浮き来る」との表現が夢の中の景色を思わせます。下五の「はなななか」の音が景色によく添った響きです。旅行に行きたくなりました。
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