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補助金事業のパートナー、銀行の「今」~生成AIと銀行業務
2025/08/07
コンサルタントの南郷です。本日は、夏休み企画!ちょっと趣向を変えて「銀行」のお話をしましょう。
補助金事業では、「銀行を味方につける」ことが大変重要です。申請時の説得力の高い事業計画の作成や、採択後の円滑な資金繰りは、銀行との良好な関係なくしては成しえません。そう、銀行は補助金という資金調達を支える重要なパートナーなのです。
そこで今回は、我らがパートナーである「銀行」が、「生成AI」によってどう変わるのか考察します。
元銀行員である私から見ても、生成AIの登場は銀行業務のあり方を根本から変える「静かなる革命」です。本稿では、この変革の本質と、銀行がポテンシャルを解放するために何をすべきか、要点を絞って解説します。
「旧来型」銀行業務の終焉
かつて銀行は「潰しが効く」と言われていましたが、実際にはそのスキルは行内のルールに最適化された特殊なもの。汎用性に欠けるのです。そして、この「スキルの陳腐化」リスクは、生成AIの登場により現実のものとなります。結論から言えば、これまで私たちが「銀行業務」と呼んできたものの多くは、消滅、またはその形を大きく変えることになります。これは単なる効率化ではなく、業務の定義そのものが変わる「創造的破壊」にほかなりません。
消滅する業務、進化する業務
なぜ、これほど大きな変化が起きるのでしょうか。それは、銀行業務の根幹が「言語」と「データ」で構成されており、生成AIの能力と極めて親和性が高いからです。
- 消滅する業務:アナログな事務作業
稟議書への押印リレーや、紙の書類の金庫への保管。このような従来のアナログな事務作業は、その90%がAIに代替可能だと考えられます。口座開設のような定型的な窓口業務も、一層の自動化・簡略化が進むでしょう。 - 進化する業務:人間ならではの創造的業務
これらの「消滅」は、銀行員がより付加価値の高い業務へシフトする好機となります。単純作業から解放された時間を、顧客の経営課題に深く踏み込むコンサルティングや、個人の人生に寄り添う資産形成提案など、AIにはできない人間ならではの創造的な業務へと振り向けるべきです。
最大の壁は組織の硬直性
しかし、この変革を阻む「最大の壁」は、技術や規制ではありません。銀行特有の「組織構造と意思決定プロセスの硬直性」にあります。多くの銀行に根強く残る年功序列の文化。これが、挑戦的な意見を封じ、イノベーションの芽を摘んでいるのです。心理的安全性の欠如した組織から、変革は生まれません。ここで問われているのは、経営層が過去の成功体験を捨て、この硬直した組織構造に本気でメスを入れる覚悟の有無です。
銀行の仕事は信用創造だ!
さて、銀行の根幹はいつの時代も「信用創造」にあります。そして、今や生成AIの登場により、その「信用創造」は大きく進化しつつあります。もはや、単に資金を融通するだけが銀行の役割ではありません。「膨大な顧客データ」「優秀な人材」「全国の店舗網」からなる比類ない資産こそが、新しい時代の信用の源泉です。
生成AIは、この資産を目に見える価値、すなわち新しい「信用」へと昇華させます。「データ×AI」が、顧客に寄り添う金融サービスを生み出し、
「人材×AI」が、行員の課題解決能力を飛躍させ、
「店舗網×AI」が、地域に深く根差したコンサルティング拠点へと進化させる。
この可能性を解き放ったとき、銀行は再び日本経済を力強く牽引できるでしょう。
補助金を活用される皆様も同様です。AIを恐れず、最強の武器として使いこなし、顧客と社会のために新たな「信用」を創造してください。その先にこそ、輝かしい未来が待っています。
本記事は2025/08/07時点での情報です。状況は刻々と変化しますので、必ずその時点での最新情報をご確認ください。
コンサルタントのひとりごと
最近、私はある強力なツールを知りました。その名は「NotebookLM」。ざっくりいうと、一種のAIアシスタントです。Googleがまたもや素晴らしいツールを開発したと感心しています。NotebookLMはまた別の機会にその機能や私なりの活用法についてご紹介しましょう。ご期待ください。
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